サーキュラーダイ(丸ダイ)製作は高品質・高精度のタムラエジアにお任せください!

サーキュラーダイ

サーキュラーダイとは?

サーキュラーダイとは、押出成形に使用される金型の一種です。別名で丸ダイ、丸型ダイ、円形ダイとも呼ばれます。円形の断面が特徴で、押出成形ではこの形状の金型に溶融した樹脂を流し込み、押し出します。押し出された樹脂は、引き伸ばされてカットされ、主に包装資材などに使用されるチューブフィルムの成形に用いられます。

また、パイプやチューブを成形する際にも同じ名称の金型が使用されます。そのため、包装資材やパイプ・チューブの成形をお考えの方は、サーキュラーダイを用いると良いでしょう。

サーキュラーダイの役割

包装資材を成形する場合、サーキュラーダイはインフレーション法という成形方法で使用されます。インフレーション法は、樹脂を袋状に成形する方法の一種です。この方法では、まずサーキュラーダイを通して溶融した樹脂を押し出します。金型の中央部から空気を送り込みながら押し出すため、樹脂は風船のように膨らみます。そして、膨らむと同時に冷却することで袋状に成形できます。

一方で、パイプ・チューブを成形する場合は、サーキュラーダイを用いて連続して樹脂を押し出すことで、長いパイプやチューブの形状に成形することができます。そして、成形したものを適当な長さでカットして製品にします。このように、サーキュラーダイは樹脂を成形するためには必要不可欠なものなのです。

サーキュラーダイの種類について

サーキュラーダイの種類は、パイプ・チューブが成形できるダイシート・フィルムが成形できるダイの、大きく分けて2種類があります。先述の通り、同じ名称でもこれらの2種類の金型は異なる製法で用いられるため、構造もそれぞれ異なります。

具体的にどのような違いがあるのか、またそれぞれどういった構造になっているのか、ここではパイプ・チューブ用とシート・フィルム用のサーキュラーダイに焦点を当てて詳しく説明します。

パイプ・チューブ用サーキュラーダイ

パイプ・チューブの押出成形は、上から材料を入れ、スクリューで溶かした樹脂を横に押し出していくようなイメージです。横に押し出された樹脂がパイプ・チューブ状になるように、サーキュラーダイの断面形状は円形になっています。円形といっても、ただ中央に穴が空いているわけではありません。

パイプ・チューブは中空になっているので、この形状にするために、金型は円形の外型と中型で構成されています。外型・内型の間を樹脂が通ることで、中空形状に成形することができます。

シート・フィルム用サーキュラーダイ

シート・フィルム用のサーキュラーダイは、中央に穴が空いた筒状の形状をしています。スクリューで溶かした樹脂は、ダイを通じて上に押し出されます。中央に空いた穴からは空気が入る仕組みになっており、この穴から空気を上に送り込むと、樹脂は風船のように膨張して袋状になります。
このような構造を持つダイを使用することで、チューブフィルムを成形することができるのです。

どちらも円形であるため、サーキュラーダイと呼ばれていますが、明確には構造が異なるので注意が必要です。

サーキュラーダイの製作

サーキュラーダイの製作において重要なのは、流路設計です。溶融した樹脂が流れる流路は精度が悪いと成形不良に繋がります。もしサーキュラーダイの製作・加工会社をお探しであれば、製作実績をよくご確認されるとよいでしょう。

製作・加工会社によっては、押出金型の製作実績が少ないところもあります。図面通りに加工するとしても、精密な加工の重要性を理解しているかどうかで、仕上がりに大きな差が生じることがあります。

タムラエジアは数多くの押出金型を製作してきた実績があります。本コラム以外にも、事例をご紹介しているコラムもございますので、あわせて御覧ください。
押出金型に関するコラム一覧はこちら

金型製作の流れについて

ご依頼内容によって製作工程は異なりますが、今回は一般的な金型製作の流れをご紹介します。

  1. お打ち合わせ・見積り
  2. 3DCADによる設計
  3. 切削加工
  4. 仕上げ・組立
  5. 品質検査
  6. 梱包・発送

このような流れでサーキュラーダイなどの押出金型を製作します。設計は必要に応じて行いますが、図面がある場合は加工から対応いたします。

サーキュラーダイ 設計

品質検査は組立後に行いますが、各工程においても必要な検査は行いますのでご安心ください。より詳細な金型製作工程の流れにつきましては、こちらのコラムでご説明しております。

サーキュラーダイの加工例

タムラエジアでは、サーキュラーダイの加工実績が豊富です。さまざまなサーキュラーダイを製作していますが、ここではその一部をご紹介します。

サーキュラーダイ 事例

上の写真は、実際にタムラエジアで製作したサーキュラーダイです。ご覧の通り、サーキュラーダイは複数の部品から構成されています。樹脂を成形する際には、各部品の精度が重要であるのはもちろん、組み立て後の全体的な精度も非常に重要です。タムラエジアでは、部品が多い金型でも高精度な組み立てを実現します。

製法に適したサーキュラーダイを製作します

サーキュラーダイの製作において、精巧な製品を作るには、技術、知識、そして経験が必要です。タムラエジアでは対応力が高く、加工が難しいハステロイなどの難削材や複雑な形状の加工にも対応しています。なぜこれほどの対応が可能なのかというと、豊富な経験と実績があるため、難しいご依頼でも工夫を凝らして柔軟に対応できるからです。

サーキュラーダイ マシニング

サーキュラーダイは製法によって2種類あるように、その他の金型も用途や製法によって構造は異なります。タムラエジアでは、これまでの経験・実績をもとに用途や製法に適したサーキュラーダイを製作します。

サーキュラーダイに関するお問い合わせ・お見積りはこちら

サーキュラーダイのご依頼をお考えの方は、下記のお問い合わせ先よりお問い合わせください。タムラエジアは金型だけでなく、押出成形に使用する周辺部品の製作も可能です。

また、他社製の金型のオーバーホールにも対応しております。以前依頼した製作会社が事業を終了してしまい、お困りになっている方からもよくご相談いただきます。もし押出成形の周辺部品の製作や、他社製の金型のオーバーホールが必要であれば、あわせてご相談ください。

▼お問い合わせはこちら
電話:03-5735-3501
メール:info@tamuraejer.com
お問い合わせフォームはこちら

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