樹脂成形の金型設計
樹脂成形の金型設計は、製品の仕上がりを左右します。
どれほど樹脂成形に影響をもたらすのかというと、金型設計に不良があった場合は、それが成形品の不良トラブルを起こす原因になることもあるからです。
例えば押出成形の場合不良があると、樹脂成形品に線や切れ目が出たり、表面が凸凹して肉厚が不均一になるなどが挙げられます。
なお、これらの不良は設計のみならず、加熱の不十分や異物混入によって引き起こされる場合もありますので、原因究明は徹底しなければなりません。
もし不良の原因を探る中で金型の設計や品質に問題があった場合は、金型を新しく作り直さなければならなくなることもあります。
そうなってしまうと、金型の製作費コストがかさんでしまいますので、特に金型設計、そして製作においては慎重になりましょう。
もし、金型設計や製作をお考えの方は実績のある会社へご相談されることをおすすめします。
押出金型は流路設計がポイントです
押出金型で、樹脂成形の品質を高めるために重視しなければならないのは流路設計です。
流路とは樹脂が流れる部分で、この流路内の樹脂流速が不均一になるとさまざまなトラブルが生じます。
そのため、流速に影響を与えないように流路設計を行わなければなりません。
このように流路は、樹脂成形の安定性を高めるための重要なポイントなのです。
タムラエジアは主に押出金型の設計、製作、オーバーホールに対応しており、実績も多数ございます。
このコラムでは、弊社の金型設計の特徴を製作事例とあわせてご紹介いたします。
樹脂成形(押出成形)の金型設計・製作に対応している会社をお探しの方は、ご参考にされてください。
タムラエジアの樹脂成形金型設計の特徴
樹脂成形に使用する金型設計において、タムラエジアでは3DCAD/CAMを使用した細やかな設計をいたします。
弊社の金型設計はそれだけではありません。
お客様が満足する金型を製作するために、弊社では以下の二点を心がけています。
- お客様のご要望を反映する
- 設計時により良い提案を行う
これらを心がけることによって、より質の高い樹脂成形の金型設計ができるのです。
ここからはさらに具体的に、この二点について詳しくご説明します。
お客様のご要望(効率化・コストなど)を反映
金型設計をご依頼される際、どれほどご要望が通るのか気になっていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
弊社では、構造や仕様のほか、効率化やコストなどのご要望にできる限りお応えいたします。
ご要望や仕様などはお客様と綿密な打ち合わせを行い、それらを考慮しながら設計を進めますので、信頼してお任せいただけます。
ここでは、実際に設計・製作・組立をタムラエジアで行った事例をご紹介いたします。
次の写真はダンボールを束ねるPPバンドを成形するTダイです。
25mm幅のPPバンドを、同時に3本生産できる構造となっております。
このように、同時に複数本生産できるよう流路設計を行うことも可能です。
提案型設計
提案型設計は、弊社の強みでもあります。
ご依頼内容をそのままに図面化するだけでなく、より良い金型ができるよう、設計者または製作者の立場からご提案します。
タムラエジアは工場直結のため、多くの視点から柔軟なアイデアを出すことができるのです。
このような提案ができるということは、先程ご説明した「ご要望を反映しやすい」という点にも繋がります。
ただ依頼通りに図面化するのではなく、必要に応じてこういった提案ができることから弊社は多くのお客様に選ばれています。
タムラエジアの設計対応範囲
設計にもさまざまな段階がありますが、タムラエジアではまずお客様の構想を元に金型を図面化します。
その後3DCAD/CAMにより3Dモデリングを行い、加工シミュレーションによって最適化をする流れとなります。
すでに図面をお持ちの場合は、3Dモデリングの作成から対応が可能です。
また、樹脂の流路解析もご希望により承っております。
プラスチックの押出成形用金型・関連品の設計
プラスチック・樹脂成形の金型にも種類がありますが、タムラエジアは主に押出成形金型やその関連品の設計が可能です。
先程も事例としてご紹介したTダイのほか、医療用カテーテルダイ、スパイラルダイ、クロスヘッドダイなどの押出金型に対応しております。
また、押出成形に使用される接続アダプターなどの設計の実績もございます。
もし樹脂成形の金型だけでなく関連品も必要になる場合は、ご依頼になる際にあわせてお申し付けください。
精密装置や治工具の設計
タムラエジアは押出金型の製作だけでなく、精密装置や治工具の製作にも対応しています。
精密装置や治工具においては、ご依頼内容にもよりますが、シンプルで操作性が良く使いやすい構造で設計を行います。
実は複雑な形状ではなく、あえてシンプルにすることでさまざまなメリットがあるのです。
例えばシンプルな構造にすると、製作時の作業工数を減らすことができ、コストカットに繋がります。
さらに実際に使用する際にも複雑な操作を必要としないため、使いやすく作業効率も上がります。
3Dモデリング・シミュレーション
弊社では3DCAD/CAMでプログラミングを行い、図面が完成しましたら3Dモデリングを作成します。
実際にどのようなモデリングができるのか、ここで事例を一つご紹介します。
次の画像は単層構造のフィルム用のTダイを3Dモデリングしたものです。
図面はご用意されていたので、その通りに450mm幅で製作しました。
3Dモデリングを作成しましたら、次に加工シミュレーションを行い、不備などがないか確認した上で製作に入ります。
このように3DCAD/CAMで作成したデータは残りますので、リピートのご注文の際にはスピーディーに対応できます。
タムラエジアへの樹脂成形金型設計のご依頼方法
樹脂成形の金型設計において、このコラムでは弊社の特徴や対応範囲をご紹介しました。
樹脂成形の金型設計に対応している企業は多数ありますが、どこに依頼をするか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
弊社は設計から製作、納品までスピーディーに行うことができるメリットもあります。
また押出金型の設計において重要な流路は、製作でも重要なポイントになります。
なぜなら、金型の仕上がりが甘いと不良が生じるケースもあるからです。
タムラエジアでは設計・製作・組立、さらには徹底した検査も自社で行いますので、品質の良い金型が製作できます。
ご依頼は、下記お問い合わせ先(お電話・メール・お問い合わせフォーム)よりお問い合わせください。
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電話:03-5735-3501
メール:info@tamuraejer.com
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